四姉妹と聞けば『若草物語』を思い浮かべる人も多いと思います。
それぞれ性格の違うマーチ家の四姉妹が戦場に出掛けた父の留守中に、優しい母を中心に喜びも悲しみもわかち合い成長していく物語。今でも世界中で読み継がれている名作ですよね。
そんな四姉妹の次女である大竹さん(仮名)は頭を抱えていました。

かなり悪いんですか?

そんなに悪いんですか…
お姉さんは独身でお子さんもいないんですよね?
そうなの。近くに末っ子の四女が住んでいるから、四女に頼めばいいんだけど、姉が嫌っていてね。重要なことは、すぐに私に連絡がくるの。それで、4時間もかけて行くことになるのよ。
遺言書は作ってあるからそれは大丈夫なんだけど…

お姉さんは末っ子の妹さんが嫌いなんですか?
姉を車に乗せてスーパーに連れて行ってくれるのはいいんだけど、自分ちの分だけでなく、自分の娘の家の分も買って、ちゃっかり姉に払わせるらしいの。月に1度くらいならいいんだけど週に2回もだとね。それに…
自分の子供の学費や結婚資金、家を建てるときの頭金とか、姉の所へちょくちょくお金を借りに来て、結局返してないお金が1000万円くらいあるらしいの。妹はもらったつもりでいるのかもね。
さすがに姉も堪忍袋の緒が切れちゃって。

もう一人妹さんがいるんですよね?
両親はなんとしても男の子が欲しくて、4人目に挑戦してまた女の子。すごくがっかりしたみたいだけど、末っ子の妹を中心に笑い声の絶えない家だったのよ。
4人ともよく家のお手伝いもするし、両親が病気のときは4人がかわるがわる病院に付き添ったりして、近所からすごくうらやましがられてたわ。
年をとってからは、母はよく「みんな女の子で本当に良かった」っていつも言ってたな。
ー数か月後ー

ご愁傷さまです。
ずっとお留守だったのでもしかしたらと思っていました。

え~どうしてですか
遺言書があったんですよね?
実は遺言書を作るときに姉に相談されてて
私には死後の整理やらいろいろ頼みたいし、遠い所を何度も足を運んでもらったから少し多めに。
四女にはすでに1000万円くらい貸してあるから、この家だけにして、お金は無しにするって言ったのよ。
でも「かわいそうだから少しあげれば」って私が言ってあげたのよ。でも妹は、
私が姉を丸め込んで自分だけ多くもらったって言うのよ。

遺言執行者は銀行なんでしょう?
そしたら遺言書通り執行してくれたでしょう?
遺言執行者は遺言内容を実現する義務がありますからね。
遺言書通りじゃなくても私たち3人が合意すれば違うように決めてもいいはずだって妹夫婦がしつこく言い張って大変だったの。
でも、妹はすでに1000万円ほど受け取っているし、
銀行が遺言執行者だから遺言通りに執行されたんだけど、その後もまだうだうだ言ってるのよ。

お姉さんの意思ですものね

大変ですね。お体大丈夫ですか?
ずい分痩せられたみたいですけど。

それで以前のようにまた仲良くできます?
このあと大竹さんは体調を崩されて入院されてしまいました。
ストレスがどれほど体に影響するか…
このケースは遺言書があってもめたのですが、
遺言書がなくてもめるケースはさらにひどいものになっています。
「うちは遺言書なんかなくても大丈夫!みんなすごく仲がいいの。」
というおうちがかなり危ないですね。