悔しいわ
最近の岡村さん（仮名）の口癖は「悔しい」です。
何が悔しいのでしょう。
幸せになれない人の思考
岡村さんは夫と死別して、今は一人暮らしをしています。
子供は2人。長男は独身で大企業に勤めています。
長女は結婚していますが子供はいません。
岡村さんは自宅評価額と預貯金で1億円以上の
資産があるので自身が経済的に困ることはありません。
何が悔しいのかというと、
私が死んだら、私の財産は息子と娘で半分ずつ分けるでしょう。
息子は独身だし、きっとこのまま結婚しないと思うからそのお金はまるまる残って、結局妹である私の娘が受け継ぐと思うのよ。
そしたら、娘は私から相続したお金と息子から相続したお金で
結局私の財産はみんな娘のものになるのよ。
娘はもう子供は作る気はないし…
もしよ、娘が旦那より先に死んだらどうなると思う？
娘のお金はみんな旦那のものになるのよ。
そしてその旦那が死んだら、私から出たお金は旦那の妹とその子供たちのものになるのよ。
それを思うとすごく悔しいわ！
娘さんがお婿さんより先に死ぬかどうかなんて分からないことですよね？
反対に旦那さんのほうが娘さんより先に死んだら、娘さんが旦那さんの遺産を4分の3受け継ぐことになりますよ。
そしたら、お母さんとお兄さんと旦那さんから遺産を受け継いだ娘さんが死んだときは誰が相続するんでしょう？
そんなの知らないわ！きっと国庫にでもいくんじゃない？
そのほうがまだマシ。旦那の親戚に取られるよりずっとマシよ。
婿の妹家族を裕福にするために私は頑張ってきたんじゃないんだから！
？？？
結局、岡村さんから出たお金が、まったく知らないところで使われるよりもお婿さんの妹家族に使われるほうが耐えられない
と仰っているのですね？
お婿さんの妹さんがお嫌いなんですか？
別に何かあったわけじゃないけど、
なんか嫌なのよ。
私のお金であの人たちが裕福になるのは。
だから、息子に多く残すように遺言を書こうかしら…
そんなことしても意味ありますか？
息子さんが多く受け取っても、息子さんも高給取りですもの、結局そのお金は使いきれず娘さんに行くでしょう？
いっそのこと、岡村さんが自分のために
パアーッと派手に使ってしまえばいいんじゃないですか？
どうやって？
私ならお世話になった人全員に感謝の気持ちを込めて
豪華なプレゼントをして
行きたいところは全部行って
やりたいことは全部やって
残りのお金は寄付をします。
自分を不幸にする思考を手放す
自分の本当の気持に気付く
いつもの方法で自分の気持を紙に書き出してみましょう！
私は何が悔しいの？
なぜお婿さんの妹やその子供たちにお金が渡ると嫌なの？
どんどん書き出していくと岡村さんの心の奥にある欠乏感が見えてきます。
娘には子供がいないのに、
お婿さんの妹には3人も子供がいて
いつも賑やかで楽しそうで
お婿さんの両親もいつも笑っている。
私にはそれがない
うらやましい・・・悔しい・・・
欠乏感と嫉妬
岡村さんの中にある欠乏感と嫉妬。
でも岡村さんは自分の中にそんな気持ちがあることを認めたくなかったのです。
岡村さんは自分が不幸だと思ったことは一度もありません。
育った家庭環境も人よりちょっと裕福だったし、
成績だって人よりちょっと上だった。
友達の旦那さんより上だと感じる男性と結婚して、
子供たちは一流大学を出た。
いつも優越感を感じて暮らしてきたのに、
60歳を過ぎてから急に「悔しい」という気持ちが湧き上がったのでした。
原因は
結婚しない息子
子供のできない娘
プライドが高い岡村さんは
決して人に対して「うらやましい」などとは思いません。
むしろ、「バカみたい！それが何だっていうのよ！そんなことがそんなに嬉しいの？」
と見下していたのです。
自分の気持に寄り添う
自分の気持に気付いたのなら、
その気持ちを認めて
その気持ちに寄り添って、
まるごと全部受け入れましょう。
岡村さんは子供のできない娘を不憫に思っていました。
でも、当の本人はそんなことに執着することはなく、
夫婦二人の生活をおおいにエンジョイしています。
子供に出費がない分、旅行や買い物も贅沢して幸せそうに暮らしているのです。
フン！親の気持も知らないでいい気なもんだわ！
親の気持ち・・・？
そっか、私は羨ましいんだな。
楽しそうな家族が妬ましいんだな。
そうだよね～私にも孫がいたらなあって思うよね。
私は寂しかったんだな。
当の娘は寂しい私の気持なんてちっとも考えてくれないし…
「孫の顔を見せてあげられなくてごめんね」とか言わない？
気持って不思議なんです。
自分の本当の気持に気付いて認めて受け入れてあげると
ネガティブな感情が減少していくんです。
そのネガティブな感情を否定し続けて認めてあげないと
ずっと長い間自分にまとわりついて離れないんですね。
自分の手元を離れたものはもう自分のものではない
そっか
私はいつまでもそんなことに囚われずに自分の楽しいことしなくっちゃ！
となっていきます。
岡村さんの手を離れたお金はもう岡村さんのものではありません。
しかも岡村さんはそのとき、もうこの世にはいませんから.
死んでしまうとお金への執着も消えてなくなります。
あの世にお金は持っていけませんから！
感謝リストを作る
それがないと私は幸せではない
ないことに囚われる思考が
満たされない人生を創っているのです。
それがないことが幸せになれない原因じゃないのです。
それさえあれば私は幸せになれる
その思考を手放していきましょう。
それがあってもなくても私は幸せ！
そう思える『心の在り方』が大事です。
そのための良い方法があります。
感謝リストを書きましょう！
100個でも200個でもいくらでも書けますよ。
あなたが当たり前だと思っていること
それは当たり前のことでしょうか？
たとえば
お気に入りの部屋があること
毎日お風呂に入れること
蛇口をひねればきれいな水が出ること
道路が舗装されていること
電車が時間通りにくること
美味しいパン屋さんが近くにあること
歯医者さんが優しいこと
お金に不自由していないこと
携帯電話があること
親が健康であること
春には桜が咲くこと
（来年から桜は咲きません、なんてことになったら悲しいですよね）
あ～もう書ききれない・・・
感謝リストを書いていると心がポカポカしてきます！
これはやった人全員の感想。
ぜひやってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本当に嬉しいです！
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