11月になりましたね。
これからどんどん寒くなりますが、
寒くなると熱々お鍋など熱いものを食べる機会が増えますよね。
熱々に気をつけて!
栄養バランスなど食事の内容に気を付けている人は多いと思います。
たとえば緑茶が体に良いと聞いて毎日何杯も飲んでいる人もいるのではないでしょうか?
緑茶は食中毒、口臭、インフルエンザ、花粉症、認知症、脳梗塞、糖尿病などに効果があるのだとか…それを聞いたら絶対飲みたくなりますし、飲んだほうがいいですよね。
でも、あなたはそれを飲むときの温度に気をつかっていますか?
ゆめちゃんは熱々の食べ物が好きです。
炊きたての熱々ご飯おいしいですよね~
レストランや喫茶店に入って、食事やコーヒーがぬるかったりするとガッカリします。
美味しく感じられないのです。
でも、これがとても問題だということを知っていますか?
長生きしたいなら熱い食べ物や飲み物は冷ましてから食べたほうが良い
ということは、江戸時代の儒学者・貝原益軒の『養生訓』の中にも書かれていて、もうかなり昔からわかっていたことなんですね。
余談ですが、3番目の孫はミルクで育ったのですが、熱めのミルクがお好みで、ぬるめのミルクは受け付けませんでした。ちょっと多めにミルクを作ると、飲んでいる間にだんだん冷めてしまいますよね。すると「もういい!」と飲むのをやめてしまい、満腹になったのかと思うとそうではなく、温め直して飲ませるとまた飲み始めるという赤ちゃんでした。今でも熱いものが好きです。
が、5歳になる2番目の孫は少しでも熱いと「あついあつい」と言って食べません。冷めるとマズくなるというゆめちゃんの好みからすると「美味しいうちに食べて~」と言ってしまうのですが、
結局そのくらいがいいということなんでしょうね。
なぜ熱いものを食べてはいけないの?
熱いものを食べると食道がんになるリスクが高くなるからです。
それを実証する調査結果は複数存在しています。
なぜ熱いものを食べると食道がんになりやすいの?
喉や食道の粘膜に炎症が起きるからです。
それは口の中や喉に軽く『火傷』しているのと同じ状態なんですね。
火傷によっておきた粘膜の炎症を治すために細胞が再生されますよね。
その細胞を再生する過程で細胞が突然変異を起こして癌になりやすくなっちゃうんです。
熱い食べ物が好きな人は、毎日毎日軽い火傷を繰り返しているようなもの…
なのに自覚がない。
どのくらい熱いと危険なの?
60度未満なら問題は無いようです。
60度~64度未満で食道がんのリスクは1.44倍になる調査結果が発表されています。
あまり熱いものを飲食するのは気を付けたほうがいいですね。
でも、まさか温度計ではかるわけにはいかないので
5分以上置いて冷ませばいいようですよ。
お茶の例でいえば
玉露なら50度くらいでじっくり時間をかけて旨味を引き出すので問題ないのですが、
緑茶なら70度から80度くらい、
玄米茶、ほうじ茶、紅茶などは100度くらいの熱湯で香りや渋みの成分を引き出すので十分冷ましてから飲まないと危険です。
食道がんの症状
なお、早期の癌はみんなそうですが、
食道がんも初期の頃はほとんど自覚症状がありません。
人によっては熱い物や酸っぱい物が喉にしみたり、飲み込むときに違和感を感じることがある人もいるようですが、感じない人のほうが多いでしょう。
少し進行すると、声がかれたり、咳がでたり、食べ物がつかえて飲み込みにくいなどの自覚症状がでてくるようです。そんな自覚症状があったらすぐに消化器科を受診してくださいね。